母にもらった着物が断捨離方法

親が買ってくれた着物を断捨離する方法。捨てることで幸せになる方を選ぶ

お客様からメールで貧乏だったお母さんが、なけなしのお金で買ってくれた着物断捨離できない、という悩みがつづられているお知らせをいただきました。今回は着物を断捨離する方法についてお伝えします。

着物や和服を捨てたいけど、捨てられない、と思っている人はほかにもたくさんいることでしょう。親が買ってくれた婚礼家具が、すごく邪魔だ、という声もよく聞きます。

断捨離したいと思っているのなら捨てるべきです。まずはいただいたお便りを引用しますね。

 

着物や和服を捨てたいけど、捨てられない、と思っている人はほかにもたくさんいることでしょう。親が買ってくれた婚礼家具が、すごく邪魔だ、という声もよく聞きます。

断捨離したいと思っているのなら捨てるべきです。

親の気持ちに感謝するか負担に思うかは子供が選ぶこと

Tさんのお母さんが、着物を買ってくれたのは、Tさんの幸せを願ってのことだと思います。ですが、実際のところ、親がどんな気持ちで物を買ってくれたかなんて、子供にはわかりません。

娘が可愛くて買ったかもしれないし、親としてそうするのが当然だ、世間並みなことをしてあげたい、世間体を保ちたい、と思って買ったのかもしれません。いずれにしても、お母さんがそうしたいから買ったわけです。

私の母も、私にたくさん着物を買ってくれました。昔、母が40代の頃だったと思うのですが、某和装学院という着付け教室に通って、着付けの先生の資格を取りました。

その後、母は、とても営業のうまい呉服屋さんと縁ができ、いろいろな着物を作るように促されていた時期があります。

「お嬢さんの分もどうですか」と言われて、自分の着物を作りきってしまった母は、私のために数枚の着物を作ってしまったのです。

私は着物には興味がなかったし、30代後半で、日本を出てしまったから、母が買ってくれた着物には、ほとんど袖を通していません。すでに、母は私の着物を、二束三文で処分したと思います。

親は、自分の欲望を充足させるために、子供を使うことがありますよね?

Sさんのお母さんが、そうだったと言うわけではありませんよ。

これは私のことです。

私は、娘が小さいとき、自分が買いたくて、娘の服をオークションでいっぱい買ってしまった経験があります。

親がどんな気持ちで着物を作ったかなんて、子供にはわからないです。その行為に感謝するか、ありがた迷惑だと思うかは、子供の側で選択できることなのではないでしょうか?

重荷になっている着物を持ち続けることは、「ありがた迷惑だ」と感じることを選んでいると思うのです。

逆に着物を手放してしまえば、「お母さんが、着物を買ってくれてありがたかった」という思いが残るのではないでしょうか?

捨てられない理由はほかにあるのかもしれない

メールにあるように、着物が捨てられないのは、「お母さんが買ってくれたから」という理由だけではなく、「もとが高価だから、もったいない」という気持ちもあるのかもしれませんね。

しかし、着ない着物を持ち続けていてもお金は返ってきません

また、人からもらったものだから、捨てるのに罪悪感を感じてしまうということもありそうです。

この記事で私は、「自分を幸せにしてくれるものだけを残すべきだ」と書きました。

娘の幸せを願って、着物を買ってくれたお母さんの気持ちに報いるためには、今の自分ができるだけ幸せに近づく選択をするべきだと思います。

着物の断捨離の具体的な方法

着物の断捨離ですが、こんな方法があります。

1.すべてきれいさっぱり捨てる

2.1番気に入っている1枚だけ残してほかは捨てる

3.1番柄を気に入っているものをリメイクして、手元に残し、あとは捨てる。

4.1度は袖を通してみて、写真をとる。それから捨てる。

捨てるといってもゴミ箱に捨てるわけではなくて、リサイクルに出します。お住まいの地域プラス、「着物 買取」というキーワードで業者を探してください。

着物は興味のない人はまったくありませんが、好きな人は好きです。

買取は二束三文だと思いますが、買取ってもらえば、着物を着てくれる人の手に渡る可能性があがります(買っても着ない人がいるので100%ではありませんが)。

もし親戚などに、着物好きな人がいたらもらってくれないか打診してもいいかもしれません。ですが、無理に押し付けるのはよくないです。

昔、嫁入り道具として着物を持たせる親が多かったので、その人の家にも着物や和装小物が和ダンスにいっぱい入っているかもしれません。

Tさんのメールからは、どのぐらい着物があるのかわからないのですが、すべて手放すのが忍びないなら、1枚だけ残すとか、リメイクして残す方法がいいでしょうね。

手芸が得意なら自分で袋か何かに作り変えてもいいです。また、インターネットで探せば、和布をさまざまな物にリメイクやリフォームしてくれる工房やアトリエが見つかります。

洋服だけでなく、バッグ、小箱、針山、コースター、小物入れなどにリメイクしてもらうことができますよ。

それを手元に置いておけば、お母さんのことはいつでも思い出せますよね。

リフォームが面倒だったら、自分が着た写真、あるいは着物だけの写真を撮っておくのもいいでしょう。

思い出の品の思い出だけを残す方法はこちらにも書いています⇒なぜ思い出の品を断捨離しなければならないのか?その理由と捨て方のコツ

つまみかんざし教室初日
着物は、主婦が断捨離に困るものの上位に来るかもしれません。

元が高価だし、嫁入り道具で揃えてもらったし、日本の文化財かもしれないし、反物織るのは大変だし、将来、息子の嫁が着るかもしれないし、こんなもの捨てる私は罰当たりなんじゃないか、と思ってしまうのです。

でもね。

そういうありがたい物をタンスの肥やしにしておくほうがもったいないのです。

着物を捨てるときの葛藤が大きければ大きいほど、捨てたあとの開放感も大きいと思います。