留袖(江戸妻)振袖縫い直し

黒留袖を持っている方でも、ご自分で着付けが出来ないので、式場に着付けをお願いする方が多く、着れる方でも自分着るのは時間もかかるし面倒というなので着たい方が少なくなり、また、黒留袖を誂える方も少なく、レンタルする方が多くなりました。でも、最近息子さんや娘さんの結婚式に、黒留袖を着て式に出席したいという方が、増えてきました。新しく誂える方もいますが、お嫁入の時に両親に誂えてもらった方や、お母さんが着ていた黒留袖、おばあちゃんの黒留袖、などをお持ちになってご相談にくる方が増えてきました。

お母様黒留袖や着物はワクワクが沢山詰まっています。そのワクワクの想いを引き継いで着て貰えばお母様もさぞかしお喜びになると思います。

実家に帰って箪笥中から黒留袖引っ張り出して開けてみると下の画像の用に黄ばみならともかく茶色の変色しまてや裄寸法身丈各箇所ツンツンなんて有りますよね。

↑ここまで酷くなくても比翼が黄ばんでいたりすると最低でも比翼交換だけでもしておきたいですよね。

一度解いて洗い張りして胴裏と比翼変えて仕立直せば寸法も自分の寸法のもなるし新しく作り直すよりコスパも良いし、洗いあがった反物は、新たに糊(ふのり)入れして、のし作業を行うことで以前の風合いを取り戻し、生地が鮮やかに蘇るため昔の着物をもう一度、美しい状態で着ることができます。何よりお母様のワクワク付きです💛着物は直線裁ちなので何度でも解いて縫い直しができます。これも日本のもったいない文化ですね。

最近のかたは背が高いので、もし身丈出来ない場合おはしょり付近で足し布することもできますし。

留袖と喪服の五つ紋の家紋の言われ

背紋・・・ご先祖様

抱紋・・・ご両親

袖紋・・・親族

それぞれ意味が有ります

生家のご先祖様に守って貰うという意味で紋入れる習慣ができました、お嫁入の時に両親に誂えてもらう場合は実家の紋、嫁いでからは嫁ぎ先の紋です。

江戸妻と留袖の違い

基本的には同じですが元々、江戸褄 (えどづま) とは「大奥」の女性が身につけたお引き摺りに施された模様の事で、黒留袖に多く見られる柄として現代では 黒留袖 そのものを指します。 江戸褄模様は褄( 衽: おくみ) にのみ描かれており、大江戸褄模様など模様が描かれる位置によって細かく名称があるようです。

【江戸褄模様】裾から褄・衿にかけて斜めに模様を配したもの。前褄、片褄、両褄など色々なパターンがあった。
【島原褄模様】褄に沿って模様が高い位置まで登り、さらに衽下がりのあたりから胸のほうまで広がる。   【褄下模様】模様は裾周りと褄のみ。衿まで達しない。

 

振袖仕立て直し

コスパの問題でお母様振袖をお嬢用に仕立て直すことが多いようです。その場合裄・身丈直しなど

振袖を訪問着

振袖の袖の長さは身長にもよりますが2尺8寸~3尺2寸(106㎝~121㎝前後)で、対して訪問着の袖丈は1尺3~4寸(49㎝~53㎝前後)で、単純に考えれば袖を短くするだけで訪問着になります。振袖を訪問着に直すには、袖の長さを半分以下の長さにしなければなりません。柄(模様)や染色によっては訪問着として着れない場合もただあります。なぜかと言うと仕立て直しする場合、振袖の柄にもよりますが、訪問着の袖の長さは(49㎝~53㎝)なので、その長さにおかしくないように収まらないと、袖を短くしても全体の柄のバランスがおかしくなってしまうことがあります。振袖の袖の柄のメインは大抵50㎝くらいの所にあるものです袖の柄とのバランスが合えば、訪問着として着ていただけますが最近の振袖は総柄で柄も大きく多く、着物全体のバランスが崩れて如何にも振袖を切りましたと言わんばかりで少し着物を齧った人は直ぐに解ります、なのでお勧め出来ませんが袖丈を短く寸法直しされる際は、必ず仕立て屋さんに相談されることをおすすめします。

帯も呉服屋さんはこの柄なら訪問着使えますよってと言われ高い帯を進められますが柄が訪問着で使えるだけで有って締め方は全然違います、訪問着は二重太鼓ですので振袖で一回締めてからだとシワになった帯はプレスをかけてもシワは伸びません。ならば一度か二度なら着る程度なら安い帯で十分だと思います。

折角作った振袖なのでご兄弟の結婚式結や御呼ばれや、パーティーやお正月にも着れます良いかと思います。無理に訪問着にせず着れる機会はあると思います。将来女の子の孫が生まれるかもしれないからとまた振袖に戻せる袖無双仕立てにすることも可能です。息子たちの成長の節目節目に着た訪問着を将来孫に渡せることができればいいなと思っています。

まとめ

留袖(江戸妻)は胴裏と比翼が黄ばみ又はカビなど出てないか?この様になって居たら洗い張り仕立て直し胴裏と比翼の交換など仕立て屋さんに相談して見る。

ママ振りは寸法直しなど仕立て屋さんに相談する。

振袖から訪問着が裄など検討してみて仕立て屋さん相談しましょう

お問合せ09023382712お気軽にお問い合わせください。

before

after

 

遠藤はつ子さんの美容室で着付けをしたので、しっかりおはしょりだしてくれました。
背が高いので、刺繍が綺麗になるように、上手に着せて頂いたのと、古い着物でも、裏地を新しくているし、肌襦袢も新しいので、着せやすいとおっしゃってくださいました。
 
かんざしは 実家の祖母のべっ甲で、それぞれの夫の家族と実家の家族を背負っていましたよ