女袴の縫い方

卒業式シーズンになるとよく目にする女袴ギャルです、最近では小学の卒業でもよく目にします。洋服の生地でも作れるのでコストはそれなりに抑えらえます。

女袴はごく一部の宮廷人や神職の女性が着用する程度で、一般には無縁の物でした。現在の女袴は明治以降の皇室を中心とした華族の女学校の制服として使われたようです、その後民間の女学校の制服に採用され昭和の初期に女学生の間で着用されました。色は黒、紫、海老茶色など。男袴の行燈袴とは違いは後のひだの数後には腰板が付かない。

女袴の縫い方

①裁断

②後縫い方

③後ひだ割

④後たたみ揚げ

⑤前のひだ割と畳揚げ

⑥相引き縫い

⑦笹ひだ作り(前後)

⑧紐くけ

⑨紐付け

この順番です解説します

1.裁断

今回は着尺の並幅(36cm~40㎝)で解説致します、女袴の生地は塩瀬の米沢産多く使用されます、たまにカシミヤなどで縫製しますがうちに来る大半は塩瀬です。

長さは10.4~300.0位使用します。

女袴袴は前が4枚後が4枚残った布は紐になります。

形は行燈袴一種類で当方は後の長さ帯の膨らみの分4㎝程長くしております、ひだの数は前が5本後3本になります

上の図を参考にして各部の寸法の出し方解説致します。男物とはだいぶ異なります。

袴の丈紐下ですが前の真ん中のひだの紐の付け根から紐下です、紐下は着丈×0.7です例えば着丈が130cmだとすると91㎝になります。

後の紐下は先ほどお話した通り4㎝長く28cmになります。

脇の開いている所から裾までを相引きといいます、相引の決め方は紐下×3/2+3㎝で着丈が130cmだとすると

63.5になります。

後腰幅は長着の後幅+1㎝なります。体系によって変わります

 

前腰幅ですが後腰幅+2cmになります。体系によって変わります

 

前脇幅19cm

後脇幅23cm

脇幅も体系によって変わります

笹ひだ前4.5cm後5.7

前よせひだ(ひだとひだの間)上で3.3㎝下で1.5㎝

後よせひだ 上で3.8㎝下7.6cm

紐丈前360㎝後230㎝

紐幅前3.5後6.8㎝

当方は後ろ紐幅6.8㎝にしておりますが、このくらいが蝶々結びにした時一番可愛いと思います。

裁断ですが後4枚紐下+裾の返り分+縫込み分10cm前は紐下+裾返し+縫込み分約10㎝

前紐は2ヶ所程ハギが入ります

表にしてまとめてみました。

身長155cmとしての値

着丈 130cm 備考
紐下 91cm  
相引 63.5cm  
後腰幅 19.0cm  
前腰幅 32.3㎝  
前脇幅 19cm  
後脇幅 23㎝  
笹ひだ  後ろ5.3㎝  
前よせひだ  前4.5cm  
上3.0㎝  
後よせひだ 下5.7㎝  
上7.6cm  
紐丈

 

前360.0  
後200.0  
紐幅 前3.4  
後6.8  

 

2.後縫い方

縫い方は至ってシンプルです。真っ直ぐ縫うだけです。

①後は後奥布裾を決めて中心を縫います両端に後脇布を縫います、そうすると4枚繋がりますその時に相引の印をしておきます。

②裾を2cm印をして1cm出来上がりでくけておきます。

3.後ひだ割

①後の畳揚げです1のひだは後脇ひだ+1cmが1のひだとなります、1のひだは糸で印して折っておきます。それを左右折ります

②相引きより30cm計り、中心まで二等分して2のひだとします(右側)ひだは糸で印して折っておきます。

③左側は二のひだより重なり分5.7㎝を中心に寄り移し中ひだとします。ひだは糸で印して折っておきます。裏側から

4.後たたみ上げ

①左側中心ひだを後中心より5.7㎝上前側に重ねる。

②右側二のひだ(後ろ中心とする)を中心まで重ねる

③よせひだは下7.5cm,上4.0㎝を測ってたたむ。この時に影ひだ全て均等にする。

④表の裾と相引き付近と紐が付く所は躾けをしておきます。

⑤裏から鏝板使いながらアイロンでプレスします。

5.前のひだ割と畳揚げ

①相引きから前脇布20.0㎝(相引き縫込み1.0㎝+19.0cmそこが1のひだです。

②2のひだですが前脇布と前奥布縫い目が2のひだです

③3のひだは相引きから30.0cm取中心まで3等分して3のひだになります

④右側は3のひだの重なりが4.0㎝になりますそれが中ひだになります、2のひだから3のひだの影ひだが全て均等になるように微調整が必要です。

6.相引きを縫う

①相引を縫い上げて裾もくけます、(両脇)

7.笹ひだ作り

笹ひだは前後4つ有ります、笹ひだの寸法の取り方ですが、例えば32.2だとしたら32.2÷2=16.1-前よせひだ×2=10.1㎝です。相引き耳から10.1㎝が笹ひだの出来上がりの部分になります、その評から3等分に折りますここが笹ひだがカッコ良く決めてください。作り手の腕の見せ所ですのです、三つ畳んで折ったら内側の方から4㎜のところに横に待ち針を打つ4箇所表に返して折ります裏から見ると3㎜の見返りが付きます。

先の方は笹の葉の用なイメージで爪を使って織り込みます、折ってあるのを一つ開いて端の方から返し縫で5針位二目落としで表に2つ笹ひだの中は1㎝間隔で上まで行ったら玉造る、先ほどの見返り部分くけて笹ひだの先までくけたら閂止めしておきます、ここはほころびやすい部分なので厳重しておきましょう。笹ひだは前2個後2個合わせて4個です。前と後ろと太さ(幅)が異なります。

8.紐作り

前紐の幅は断ち切りで13cmで360cmハギは横糸1本掬って、糸を絡めてハギで行きます。紐芯は帯芯を使ってます、芯の幅は帯芯は縮まるので水でさらして置くのが良いです。中心を決めて中心から20cm両脇位開けて開けておきます幅を当たって手織りで折っておきます、紐先を作りは衿先を作るような感じです芯は緩めに入れてます360cmくけていきます。後紐もほぼ同じです。

9.紐付け

芯はたとう紙を2枚重ねて折って芯にしてます。糸は木綿糸を二本取りにして初めの縫い始めと終わりは二回ほど抜き差しして右から左と返して縫いますその時にひだを抑える用にします。前は残布があればくるみ布に使います大きさは25cm位で紐幅より6㎜位狭く折ってその隙間にクルミ布挟み込み先ほど紐を付けてうえに糸で抑えていきます。裏に返してクルミ布を紐の裏側挟んでくけます。

後ろも同じ要領取付します。腰ベラを付ける場合は裏側くける前に糸で止めます、後はクルミ布つけません。

10.まとめ

女袴は縫う所は少なく誰にでも縫えますが畳揚げとひだ割はそれなりに知識が必要です。

これから卒業式シーズンですがお嬢さんが沢山居るご家庭では1具作っておけばレンタルより安く上がると思います、レンタル品はポリエステル出来ているものが多いですがポリエステルは、ひだが広がりやすいので正絹の袴は広がりにくいというメリットもありますで当店でも取り扱ております。又、連携している刺繡屋さんが有るので出来上がた袴にアクセントとしてお好みの刺繡入れることも出来ますのでお気軽にお問い合わせください。

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ついに出来た!柊和裁オリジナル袴地

この日をどの位待ちわびたでしょう!

私が考える理想の袴

袴の命といえば『ひだ』です。

●座ってから立ち上がった時ひだが真っすぐになる袴

●立ち姿美しく見える袴

●居合道・弓道・武道系に最適。

 

この三つを凄く大事にして、これを考えながら日夜研究を励んできました。

畳上げの段階で裏からアイロンで鏝板を使用してプレスをかけてりして他の仕立て屋さんは上から潰そうとしていますが袴のひだは表のひだの裏側『影ひだ』と呼んでますがそこにプレスをするのが大事です。更に影ひだの谷折り部分に3㎜のところをミシンで叩く事を思い付きました。

講習会も積極的に参加して盗める所は全て盗む。自分のやり方と照らし合わせながら最強の袴を縫う。

まるで布に魂を縫い込むかのように。

どんな職人さんより袴は二十歳のころから33年間縫い続け年間約60具推定2,000具近く縫ってます。例えバネ指になろうと、バネ指はツバつけりゃ治ります(笑)半年間全て袴の時期も有った。着物の縫い方忘れちゃうかも何て思ったね

ダメ出しされても縫い続け、納まらないといわれても縫い続け、袴じゃ商売なないでしょと言われた時もあったけどリーマンショックで助けて貰ったのは袴でした。

でもやっと素材から選べられるようになってお客様に安心して納められる時が来た。

私の袴のテーマは立ち姿が美しくです。

ハッキリ言って居合道・武道系に最適です。

 

そんなことしながら研究してきたのですが、ある日大きな壁にぶち当たります。何をどう縫ってもひだは落ち着きません。

なぜなのか?どうしてなんだ?

 

その答えは素材に有ったのです

そんな時偶然にもSNSで知り合った池田氏が良い素材を紹介してくれた正式名称は『伊達平』硬くもなく柔らかくなく、打ち込みが強く更にしなやか、そして最強のコスパそんな生地を紹介してくれました。

その先にお客様の笑顔が有ると信じて❕

その商品名は

そして

破格値  な 何と  

¥110,000税込み

お仕立て上がり

やばくね!

kita–ヽ(^o^)丿

俺の男仕立てと米沢産の袴の生地究極のコラボ。

そんで税込11万ぽっきりですよ

何で柊袴はコスパに優れてるのか?

当方は仕立て屋なので生地からは儲けて居りません!

という事は生地代は原価ということです。

後は仕立て代だけなんです。

11万だとオプションでパールトン加工も付けれます。

パールトン加工ってしみ抜き代無料なんですって😲やばいっしょ!

普通に生地だけで買うと安くても10万ですよ。

町の仕立て屋さんが袴生地仕立て上がりこの値段だもんね手抜き何てしてませんよ(笑)

もう誰でも買える価格ですよ。

カラーバリエーションも豊富にラインナップ

全部で10カラー迷う程です

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●立ち姿が美しく

●居合道・弓道・武道系に最適。

●座ってから立ち上がった時ひだが真っすぐになる袴

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柊和裁は着物と袴の二刀流です

和裁界の大谷さんて俺のことなんです(笑)

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>ハッキリ言って安いだけじゃない

立ち姿美しいです

男仕立ての袴屋と米沢産仙台平のコラボ=柊袴なんです

それがこの値段ってすごくね!

5に一度買い替えられますよ(笑)

何度も言いますがうちの柊袴の特徴