お母さんの振袖(ママ振り)〜母から娘に着てほしい〜

お母さんの振袖(ママ振り)〜母から娘に着てほしい〜

大人の一歩を踏み出す門出の日、成人式あらため「二十歳の集い」を彩る華やかな振袖姿だが、ひとつの変化が起きている。
従来の「購入」「レンタル」の二択に加えて、お母さんの振袖を譲り受けて着る“ママ振”が選択肢として注目され、すっかり定着しました。

最近の傾向として、お母様の振袖を持っているから着たいという方がとても増えています。

10年前は全体の10%だったママ振りが今は倍の20%まで増えました。

友だちと色柄がかぶるくらいなら、ママ振で個性を表現

二十歳を祝う振袖は、着る当人のまぶしい若さや美しさとともに見る側の人の心も躍るもの。とはいえ現代は「自分では着られないし」「購入しても管理が難しい」などの理由で、新たに購入するよりレンタルが主流。そんななか、最近よく目立つのが「ママ振袖」、通称「ママ振」というちょっと耳慣れない言葉だ。

「最近うちにご依頼いただいて振袖の仕立て直しは、ほとんどがお母さまのお下がり、つまりママ振ですね。かつてのハレノヒ騒動がきっかけで業界への警戒感もあったでしょう。でも、それだけでなく、ママ振を自分の個性を表現するという考え方もあります」

「着物は自前ではなくお母さまのでもよく、帯締めや帯揚げ、お顔周りの重ね襟を変えれば雰囲気をガラリと変えられる。ヘアメイクやバッグ、足元を変えて、今風におしゃれな感じにだってできる。それは着物本来の良さでもありますが、ママ振を選ぶお嬢さまは、皆さんそれぞれに自分らしいアレンジを楽しまれていると思います

バブル期に作られた着物の贅沢さ・質のよさもカギ

 アレンジ次第で今っぽくできるとはいえ、母親が20歳のときに着たということは約30年くらい前。古い着物やデザインに抵抗感はないのだろうか。

「じつはそこもポイント。お母さまたちが成人式を迎えた頃の日本は、昭和末期から平成初期でバブルの時代。総絞りや加賀友禅、辻が花などの高級な振袖を誂えた方も多く、そうした最高級の着物を新たに誂えられるご家庭は、今ではごく少数。レンタルでもなかなか出回らないお宝です。そんな質のいい振袖が自宅にあるなら、それを着るのもアリ。節約というより合理的な判断も、ママ振人気の背景にあるのでは」

質のよいママ振の着物は、着る側だけでなく、着付ける側にとっても良さを実感できるものだそう。

「絹の目が詰まって確かな重みがあり肌の上に乗せればしっとりとなじむ、それが質のいい正絹の生地です。同じ絹を使っていても、目が浅くてペラペラとした感じの着物も結構ありますが、胴裏がポリエステルのものだと滑りやすく着崩れの原因にもなります。それを防ぐためには腰ひもなどキツめに締めるしかなく、そうなると着心地の悪さにつながってしまう。せっかくの晴れの日を気持ちよく過ごしていただくためにも、家に上質なママ振があるのなら、そちらを選ぶ価値は十分にあると思います

親の愛情を実感できる、特別な一枚を着る体験

二十歳のお祝いに両親に誂えてもらった振袖を娘がまとう。「あるもので」という何気ない動機だったとしても、実際の着姿を家族が見た瞬間、想像以上の感動的なシーンにもなる。それを杉山さんは毎年何度も見てきた

そこで今回の豆知識でママ振りに関してご紹介します!

私の振袖着てほしい!

そどのようにすれば、母のお下がりの振袖を娘に着てもらえるかを着物屋やとして、ポイントをまとめてみましたので、ご紹介させていただきます。

お母さんからの問い合わせの多くは、ご自分が成人式で着た振袖を箪笥から出してみて、娘さんに羽織ってもらうと、ほとんどの娘さんは、送られている振袖のカタログと比べると色柄が古臭いし地味から着たくない、と言われるお母さん方が多いようです。

寸法が大きく違う!

娘さんの身長がお母さんより10㎝位高いので、お母さんの振袖を測って見ると内揚げだけでは足りないので、ほどいて洗い張りして、帯でかくれる所に別な布を足して、仕立て替えることになりますが、元の上前と下前の丈の長さがふぞろいな状態で仕立てしてあったので、生地を足す時に同じ長さの身丈になるように調整したので、上前と下前の足し布の長さが違います。袖丈、裄も生地いっぱいに出して仕立て替えまします。

*洗い張り(あらいはり)=着物をほどいて反物に戻して、きもの全体の汚れやカビ、臭い、すじをすみずみまで落とすために、石鹸を使って刷毛(はけ)で水手洗いする方法です。

汚れやシミ、やけ!

振袖や長襦袢に汚れやシミ(黄変)、やけが多くある場合は、京洗いやシミ抜きでは、綺麗にすることができないので、解いて反物にして一色描けるとヤケやシミが目立たなくなりました。

*一色描ける(ひといろかける)=反物に新しい色を染める

小物を変えてコーディネート!

着付けして、現状のままのコディネートで似合うかどうかを見てもらい、どこか気になるところがあれば言ってください、と言いましたらお母さんも娘さんも自分たちではよくわからないというので、私が見る限りお母さんが着用した時の小物のでは、娘さんの雰囲気に合わないので、帯締め、帯揚げ、重ね襟は同系色でまとめるとスラッと見えるので、この三点だけ変えたコーディネートを提案いたしました

マイサイズに仕立て!

振袖を解いて洗い張りして、シミや汚れを取れば、見違えるようにきれいになり、長襦袢は、シミやヤケがあるので振袖に合わせて少し濃いめのピンク色に染めて、ヤケやシミが目立たなくなり、着物も長襦袢も綺麗になって、マイサイズに仕立て直しました。

娘に対して、説得の仕方!

成人式にご自分が着た振袖を娘に着せたいという思いがあり、娘に振袖を羽織らせて見せたところ、ふるくさい感じがするし、好みの色じゃない、模様もヤダなどと言われるそうです。、

着付けができるお母さんは少ないと思いますが、ただ振袖を羽織らせただけでは、振袖を着ている雰囲気が出ないので、娘さんは送られてきているカタログやインターネットで眼にする情報を元に判断していると思います。

簡単に羽織っただけでは、似合っているのか似合っていないのか、判断がつかないので、ふるくさくて好みの色じゃないから着たくないと言っていると思うので、振袖一式持って娘さんと一緒に着付け師の所行き、振袖、長襦袢、袋帯、小物類を着付けして、着姿を見てもらえば納得してもらえると思います。

振袖と長襦袢を着て、伊達衿を入れて、帯を付けて帯締め、帯揚げをして着てもらうと、ほとんどの娘さんが着てもいいかなーと言われます。

どうしてかと言うと、きちんと着付けして着れば、全体の雰囲気が娘さんにもわかるので、「似合うかも」とお母さんの振袖を見直してくれます。

費用

数十年前のお母さんの時代は、振袖一式で数十万円そろいますとか、レンタルで済まそうという方はあまりいませんでした。

その時代は、娘さんの成人式の振袖にかかる費用(60万~100万)を、用意していたご両親が多くいらっしゃいました。

今どきの振袖は生地が薄く染もプリント染で、色柄も深みもなく帯や帯締めをはじめとするの小物が一式セットで、数十万が相場ですので安いものが多いです。

お母さんの振袖は国産の生地に手間暇かけて染めているので、深みのある色、柄が多く高価な振袖が多いです。

事例

#ママ振り#お母さん振袖お下がり#母親振袖

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